私的名盤シリーズ其の2 J「GLARING SUN」
いよいよ7日は新年一発目のライブです。
一応、高校生の頃からいろいろとバンドをやってきて、ライブ経験もそれなりある。何だかんだその時々の自分たちの音楽はカッコいいと思ってやっている。それでもライブはいまだに緊張する。よく思い浮かぶのは「もし覚えた曲全部忘れて、何も弾けなくなったらどうしよう」みたいな極端な妄想。流石にそれはないだろうけど、とはいえ何が起こるか分からないのがライブの魅力だと思うし、何が起こるのか楽しみでバンドやライブをやってるんだと思う。
そうやって、本番前は不安と自信と期待が綯い交ぜになってナーバスになることがある。そういう時に、自分を鼓舞するように聴きたくなる音楽がある。
LUNASEAのベーシストJのアルバム「GLARING SUN」。
僕の中でJは一番好きなミュージシャン。Jみたいになりたくて、いろんな影響を受けた。その中でもこのアルバムは一番好きな作品です。
CDをプレイヤーに入れて再生ボタンを押す。そして一音目から何かゾクゾクしたものを感じる音楽が好きなんだけど、このアルバムは一曲目の頭のギターが起爆剤になってる気がする。Jらしく、パワフルで豪快で、だけど優しさに満ちた12曲。
LUNASEA終幕後の3枚のアルバムはシーケンスを多用したヘヴィーロックか主体で、「REDROOM」でJなりのヘヴィネスは一応の完成を果たしたような印象。そこからのこのアルバムは、彼のロックの原風景を見てるような気分になる。たしかこの辺りでサポートギタリストが変わったのもあって、彼自身このアルバムからまた新たなスタートに立ったんじゃないかな。
僕はこのアルバムを聴くと単純にロックに憧れてた気持ちを思い出す。恐れや不安があっても「やっちまえ!」と言われてる気がする。いつだって自分のケツを蹴り上げてくれる、または背中を押してくれる。そんな、自分の心の拠り所のような一枚です。
中でも一番好きなのは10曲目に収録されてる「Blank」。何かが終わった男が、また新たな何かを求めて旅に出る。そんなロードムービーを観てるような気分になる。各楽器の音はどこまでもシンプル。そのいい意味での余白に自分の心を映せる。自分の中でも屈指の名曲です。
さて、そんな最高な音楽で気分を上げたから、今日のライブも頑張ってくる。
18:00からSpaceZeroにて!予約なしでも入れるよ!