サンドフレンドセオリー

仙台でベース弾いたりギター弾いたりドルヲタに興じてる男の「This is 駄文」 twitter ID: @teru_4st

ベーシストから見たJC-120

ギターはほとんど弾けない僕ですが、最新号のギターマガジンは表紙からして買わざるを得なかった。

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2017年1月号、JC特集である。音楽やってる人以外にJCとか言うと大抵怪訝な顔をされるので一応説明すると、JC=JAZZCHORUS(ジャズコーラス)は日本が世界に誇るRoland社製のギターアンプだ。バンド音楽やってる人は絶対見たことあるしギタリストは必ず一度は使ったことがある、そんなレベルで普及してる傑作。

僕がこのJCと始めて出会ったのはバンドやり始めた高校1年の頃、何もわからずに入ったスタジオでギター用とは知らずにベースを繋いだ時だった。ちゃんと音は出たと思う。

ギタリストはもちろんバンドやってる人達にはとても身近なJCだけど、どうもイメージ的にマーシャルやメサブギー等のスタック・アンプより格下に扱われることが多いような気がする。例えばツインギターだったら「上手い方がマーシャル、下手な方がJC」みたいな(実話です)。アンプの見た目的にスタックの方がロックぽいし迫力あるからかも。でも、それは理不尽なイメージだと思うし勿体ない決め方。むしろ僕はJCが使えるギタリストがとても羨ましい

 

まず、どこのライブハウス、スタジオに行ってもほぼ1台は常設してるってズルすぎる。大体120が一般的、小規模な箱だと77が置いてることが多いかな?頑丈だし、どこ行っても同じ音が出せるし、安心感半端じゃないでしょう。ベースには決まって「コレは確実にある」ってアンプは無いし、スタジオにあるアンプはヘタってるのが多い。あまりにも駄目なアンプに当たると、アンプはやめてミキサーに直接つなぐこともある。かといって毎回自前のアンプを持ち運ぶのも疲れるし。

その点JCで音作り出来れば、厳密に言えば個体差はあるだろうけど毎回決まった音が出せる。運搬や音作りの時間短縮で効率上がる。それに真空管アンプは真空管が温まって途中で音が変わっていくけど、ソリッドステートのJCはそういうことがない。「メンテフリー」とも言われるくらい故障も少ない。いいことずくめじゃないか!

この安心感てすごく大事だと思う。余計な要素が少なくなればそれだけ演奏そのものに集中できるし。好みの音が出ないのに毎回ヘッドとキャビを持ち運んで・・・って、すごい労力だと思うし。すべての機材・環境を整えて演奏出来る人ならともかく、そうじゃないならJCとちゃんと向き合って音作るのがいいかもしれない。

もちろん、バンドの方向性や個人のこだわりで機材選びは変わるから、いままで書いたことは必ずしも当てはまらないと思う。でも、何となくのイメージで敬遠するのは勿体ないなぁと。どこにでもあるアンプで自分だけの音を作るのも一興ってもんですよ。

 

「ベース版JC-120」みたいなアンプ、開発されないかな・・・。