胸郭出口症候群
8月に現メンバーが揃い、
実は10月末にレコーディングをしていて、
で、そのレコーディングの前にこんなことが起こっていた。
僕はベースを弾くときはストラップを長くし、ベースを低く構える。
↑このような塩梅で、まぁ決して教則本に載ってるような所謂「正しい姿勢」ではない。
昔からLUNASEAのJ氏やガンズアンドローゼスのダフ・マッケイガンなど、低く構えるプレイヤーが好きだったから自然と自分もそうなった。彼らは背が高くて腕も長いからそれでも様になるけど、自分は決してそうじゃない。でもそれがカッコよく感じるから仕方ない。とにかくこのくらいの姿勢に慣れてしまったから、あまり高くすると弾きにくいし、座って弾くのも得意じゃない。
なのでレコーディングの際も立って弾くのが楽だし、いつもの感覚で弾ける。当然ストラップは長めで。よし、レコーディング頑張るぞ。
そう思って練習を重ねていたある日
「あれ・・・左腕が痛い・・・」
と感じるようになった。
元々腱鞘炎持ちではあったので、いつもの感じですぐ治まるだろうと思ってた。ところが、痛みが引くどころか強くなっていき、次第に首から肩から手指に至るまで、重苦しく常に痛みを感じ、上手く力が入らなくなった。ベースを弾くのはおろか仕事や日常生活にも差し障りが出るようになった。
レコーディングを控えてるのにこれはマズい!と思い、何とかしなきゃと整形外科で診てもらうことにした。
レントゲンを撮ったり問診や触診をして貰ううちに、医者様が
「胸郭出口症候群の可能性がありますね」
と、おっしゃった。
「胸郭出口症候群」というのはその時初めて聞いた。どんな症状かというと
胸郭出口症候群(Thoracic Outlet Syndrome = TOS)
胸郭出口症候群とは、鎖骨や肋骨周辺の筋肉が血管や神経の通り道を圧迫し、肩甲骨周辺や腕・手指にしびれやだるさ、痛み等の症状を起します。酷くなると筋力や握力の低下、特定姿勢時だけに症状が悪化し、生活や仕事に支障をきたします。
(引用元:http://kyoukaku.noor.jp/entry1.html)
ザックリいうと、鎖骨あたりの神経が圧迫されることで色々痛くなる、ってことらしいんです。
僕は前述のような姿勢でベースを弾くこともあり、確かに肩・鎖骨付近に掛かる負担は大きい。ちゃんと測ってないけど、僕のベースは4~5kg位あるはずだから、それを一般的なナイロンのストラップで吊ってたら尚更。
そして僕は男性にしてはなで肩らしく、それも原因のひとつらしい(胸郭出口症候群はなで肩の女性に多いとされている)。普段の仕事も肩や腕に負担かけやすいし、そう考えれば合点がいく。
とりあえず湿布薬とむくみを取る漢方薬を処方されて、なるべく姿勢を良くするとか、鎖骨を上向きにする運動だとかで改善しました。と言っても根治ではなく「現状平気」といった感じだけど。(治療法のことは詳しくないので詳細は割愛)
あと、ベースのストラップも変えた。それまでは薄手のナイロンストラップだったけど、厚みのあるパッドを使ったストラップにして肩の負担が減った。
長さはやっぱり譲れないからそのままだけど笑 いままでのスタイルを通したかったのと、身体への労りを両立させた感じです。
まぁどうにかレコーディングまで痛みが和らぎ、無事録音は終わったしその後演奏は出来てる。さらに悪化する前に病院行って正解でした。
10代、20代の頃はあまり身体を気遣うことも少なかったけど、やっぱり徐々にガタは来るもの。違和感を感じたら取り返しがつかなくなる前に対策しなきゃなりませんね。楽しいことを長く続けるためにも!
そんなエピソードを経てレコーディングした音源は、もう少しだけお待ちを。
それまでの間↓↓のライブ音源を。
ではまた~。